私は27歳で会社員です。金属の輸出入を扱う企業に勤めています。私の現在の部署はとても会議が多い部署です。
私はアイスコーヒーが好きで、睡眠不足の時など、どうにも飲まずにはやっていられないのです。
そのため、会社にもしばしば持ち込んでいます。それがこの言い訳の発端ともなります。直属の上司に対して、会議中にトイレに行くため抜けることについて言い訳をしました。
会議の途中でトイレに行くための上手い言い訳
私の勤務している部署はとても会議が多く、しかも会議の時間がとても長いんです。いつもはトイレに行くのを我慢しているのですが、その時は我慢が出来ずに上司に言い訳をしました。
まず、そっと席を立ちました。「どうした?」と上司から言われました。「いえ、ちょっと退席を」と返答しました。
「君は今日は書記の係りなんだから、そんな態度では困る」と上司。「いえ、ちょっと用を足しに」と私。「そういう態度ではやる気がないと思われるぞ」と上司。「ですが、用は済ませに行かなければ」と私。
ここでポイントは、「用を足す」「用を済ませる」とは言ったものの、「トイレに行く」とは言っていないことです。
「なんだトイレか、子供じゃないんだから我慢しろ」と上司、これは予想通りでした。「お言葉ですが、私は用を足しに行くといったのであって、お手洗いに行くなんて一言も言っていません。
それなのに、私が席を立っただけで私がトイレに行きたいと思ったというのは、◯◯さん自身もトイレに行きたいと考えていたからそう連想したのか、あるいは、私がトイレに行きたいと初めから睨んでいたかのどちらかです。
もし◯◯さん自身もトイレに行きたいのなら、会議中にトイレに行きたくなるのは良くない、という話は◯◯さん自身にも当てはまりますよね」と私。
「僕は別にトイレに行きたくはないさ。こんなことを言ってはなんだけれども、先ほどからずっと足を組み替えたり座り方を替えたりと落ち着きがないようだし、ただお手洗いに行きたいんじゃないんですか」と上司。
「ちがいますよ。失礼ですよ。私はいま議題にあがっていたところの必要書類を揃え、必要部数のコピーをとり、皆さんにお持ちしようと思っただけです。それなのに、◯◯さんは私が『トイレで』用を足す姿ばかりを想像していた。これは大変な誤解です」
上手い言い訳をした結果無事にトイレに行けた
見事な言い訳でしたが、上司はまだ食い下がり、「そうですか。今もアイスコーヒーを飲まれているでしょう。書記というのは大切な仕事なんですから、そういう態度でされると困るんですよ」
すかさず私は、「アイスコーヒーが悪いんですか。先輩もみんなよくコーヒー飲んでますよ」
「いや、アイスコーヒーが悪いというわけじゃないんですよ。ただね、コーヒーには利尿作用がある。
利尿作用というのは、トイレに行きたくなる効果だ。書記の間にトイレに立つというとは良くないということがわかっているのにアイスコーヒーを飲んで、トイレに行くことになるというのはだめじゃないか」と上司。
「第一に、先にも申しましたが私はお手洗いに行くのではなくて、書類を揃えてコピーを取りに行くのです。
第二に、もし仮に私がお手洗いに行きたくて仕方がないのだとしたら、その状況で書記をやり続けても集中できません。そのような大事な仕事を集中力なしでやるのは良くないのではないですか」
そこで、別の課の課長が、このやりとり耐えきれなくなったのか笑い出し「もういいじゃないか、行かせてあげようよ」と促しました。
上司もそう言われては仕方ない、これ以上止めても大人気ないと思ったのか、許可をくれました。
私はトイレなんて行きたくありませんという顔でゆっくりと会議室を出て、ドアを閉めた瞬間、ポケットに右手をつっこんで股間を押さえながら、トイレに駆け込み、ことなきを得ました。
上手い言い訳をするための2つのポイント
この例からもわかるように、言い訳をする上でのポイントは2つです。第1に、言い訳とは違うコンテクストで相手が反論してきた場合には、自分は嘘をついていないと主張しつつも、譲歩して相手の話に返答すること。
今の例で言えば、「もし仮に私がお手洗いに行きたくて仕方がないのだとしたら、その状況で書記をやり続けても集中できません」と答えた点がそれにあたります。
第2に、もし薄々バレていても、あくまでも自分は嘘はついていないという態度をとること。
そうすることで、事態は撹乱できますし、向こうも正面切っては指摘できなくなります。上の例で言えば、私はトイレなんて行きたくありませんという顔でゆっくりと会議室を出ていく点がそれです。言い訳自体のクオリティも大事ですが、こうした点が大事です。
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