私は現在40歳の専業主婦です。小学校高学年の子供が一人いて、長年勤めていた会社を辞めて、今は子育てと子供の学校のPTA活動に積極的に参加しています。
PTA役員のお母さん同士の結束が固く、和気あいあいとした雰囲気で活動を行っています。
年齢こそバラバラですが、堅苦しくなくざっくばらんとした関係を保てています。
そんな私がした上手い言い訳は仲の良いPTA役員のお母さん仲間相手にしたものでした。紹介させていただきます。
茶話会に誘い忘れた仲間への上手い言い訳
PTAのお母さん同士の間では、茶話会が年に数回ありました。茶話会の前にはグループラインを使って、参加の可否を確認していました。
ところがその時に限って唯一ガラケーのお母さんへの連絡を、全員が失念していたのです。そのことに気が付いたのはなんと当日、全員が会場に集まった時でした。
その時点で声をかけるには、あまりにも不自然なタイミングでした。茶話会はPTA議事録に記録を残す必要があります。「議事録を見てから本人に知られることは・・・」という思いがありました。
正直に連絡がもれてしまったことを謝れば良いのですが、「誰一人その方の存在を気にかけることがなかった事実」を伝える勇気を持てる人もいませんでした。
そこで私が突然思い出したのが、「あれ?〇〇さんの誕生日って、今月じゃなかった?!」ということです。
そこで急遽、茶話会をそのお母さんの誕生日サプライズパーティに予定変更することにしたのです。
みんなでお金を出し合って近くの花屋さんで小さなブーケを買い、カフェのメニューにあったケーキに誕生日プレートと蝋燭をつけてもらうことにしました。
仲間の一人が、「突然なんだけど、今からちょっと出てこれる?」とそのお母さんを呼び出すことに成功。
何も知らずやってきたお母さんは、キョトンとした顔でみんなが集まるカフェに入ってきました。
「あれ、どうしたの?今日、茶話会あったっけ?」という訝るお母さんに、「お誕生日おめでとう!驚かせようと思って、みんなでこっそりサプライズ計画してたんだ。来てもらえるかは、いちかばちかのかけだったけどね。」と私は答えました。
上手い言い訳した結果みんなが楽しく過ごせた
とっさについた言い訳と、急遽作り上げたサプライズパーティに、素直にそのお母さんは喜んでくれました。
「でも、今月誕生日の人って私だけだったっけ?」と聞かれた時には、少しヒヤッとしましたが、なんとかごまかすことができました。
突然のサプライズパーティは、いつもの茶話会よりも楽しいものになりました。それまでみんなが心の中で抱いていた申し訳ない気持ちや、後ろめたい気持ちが、どんどん緩和していくのを感じました。
その日に至るまでのグループラインの会話は、ガラケーのお母さんに伝わることはありません。
万が一スマホに機種変して途中から参加したとしても、参加する以前のトークは見れないようになっているのも安心材料です。
もしそのお母さんが突然すぎて来られなかったとしても、後日事情を説明して花束を渡す段取りでいました。
咄嗟のわりに抜かりなく周到にできたことは、日ごろのPTA活動による団結力の賜物だと思います。
突然主役になったお母さんは、とても喜んでくれました。そして、その笑顔を見てまた周りのお母さんたちも幸せな気持ちになることができました。
きっかけは自分たちの不備による後ろめたさを隠すためでしたが、結果、想像以上の楽しい時を過ごすことができました。
いつかバレてしまうかも・・・という不安や、嘘に嘘を重ね続けるような事態に発展しなかったことも大きい収穫だったと思います。
その場で解決することができる、「新しい既成事実を作り上げる」言い訳は我ながら、機転が利いた思い付きだったと思います。
みんなが嬉しくなるような上手い言い訳を考えよう
言い訳にはその人を想う気持ちが1番大切だと思います。自分たちの保身の気持ちももちろんありますが、その代わり誰も傷つけない言い訳でなくてはいけません。
また、1つの言い訳でその後もずっと口をつぐんでいかなくてはいけない言い訳もしんどいでしょう。言い訳を共有する人が多いほど、どこかでほころびが出てしまいます。
誰かを傷つける可能性があったり嘘を重ねる必要がある場合は、正直に真実を伝えて謝る潔さが大切だと思います。
とっさの言い訳というのは難しいかもしれませんが、もし言い訳をするのであれば、みんなが楽しく嬉しくなるような言い訳をすると良いと思いますよ。
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